世界を飛び回ったコンサルタントが、食の道を選ぶまで

2022年にスタートしたCOCONO
ココナッツからつくられる、濃厚なのにさっぱりとした味わいのヨーグルトは、どんな想いから生まれたのでしょうか。
COCONOファウンダーのジャスティン(Justin)へのインタビューを通して、ブランドが生まれるまでの背景や、商品に込められた想い、そしてこれから目指していくことまで、COCONOのストーリーを少しずつ紐解いていきます。
第一弾となる今回は、COCONOができるまでのお話から。
ジャスティンがこれまでどんな仕事をしてきたのか、食との出会い、そして「ココナッツヨーグルトをつくろう」と思ったきっかけまで。COCONOが生まれるまでの道のりを伺いました。
01|世界を飛び回ったコンサルタント時代

ーこれまで、どんなお仕事をされてきたのでしょうか?
イギリスの大学院を卒業してから、コンサルティング会社に入りました。当時はまだスタートアップのような会社で、かなり忙しく働いていました。
24歳くらいのときに独立して、フリーランスのコンサルタントになり、その後、リスクマネジメントのコンサルティングを本格的に始めました。
ーリスクマネジメントでは、どのような仕事をされていたのですか?
例えば企業が中国に進出するときや、買収・投資をするときに、通常の法務や会計の調査では分からないリスクを調べる仕事です。
贈収賄や汚職、反社会的勢力との関係、企業の内部不正やハラスメントについて調査することもありました。関係者にインタビューをして、実際に何が起きているのかを調べます。
ー海外でのお仕事も多かったんですね。
30歳くらいのときにロンドンから上海に移りました。
中国語を9か月勉強して、中国でビジネスをしたいと思ったんです。
グローバルなリスクマネジメント会社に入り、中国で5年くらい働きました。日本の支社で1年くらい、インドのデリーでも半年くらい働きました。
ーそこから独立されたきっかけは?
日本支社に戻った後、シンガポールに行くように言われましたが、部署内での仕事の対応や進め方に違和感を持っていたこともあり、そのタイミングで会社を辞めました。
それまで仕事をしていた日本企業のクライアントから、その後も仕事をいただいていたので、自分でコンサルティング会社を始めました。
COCONOを始めてからも、最初の2年間はコンサルティングの仕事を続けていました。
02|ロンドンで出会った、食のよろこび

ー食に関わることを始めたのは、いつ頃ですか?
26歳くらいのとき、当時一緒にいたパートナーと、ロンドンで日本の家庭料理のケータリングを始めました。
彼女が料理上手で、ケータリングをやりたいと言っていたので、「じゃあやってみよう」と。
僕はウェブサイトを作ったり、ビジネスの部分も担当していました。
ーどんな料理を作っていたのでしょう?
日本の家庭料理をテーマに豚の角煮や麻婆豆腐、丼ものなどを作りました。
当時、寿司は知られていましたし、ラーメンも少し知られていましたが、こういった日本の家庭料理はあまり知られていませんでした。
ーケータリングは大変だったそうですね。
朝に買い出しに行って、料理を作って、投資銀行のクライアントのところまで届け、次の日の仕込みをする。1日18時間くらい働いているのに、利益が5ポンドくらいしかないこともありました。
でも、食べてもらって喜んでもらえたことは、すごく印象に残っています。
コンサルティングの仕事では、企業の中で起きている問題やリスクなど、人のネガティブな部分を見ていくことが多かったんです。
一方で、食を通して人に喜んでもらえることには、仕事とは違う価値を感じていました。
03|ケーキから始まった、小さなチャリティ

ーケーキも長く作られていたんですよね。
小さい頃から、バナナケーキとキャロットケーキの両方が好きでよく作っていたんです。
そこで、2つのケーキのレシピを一緒にして、バナナキャロットケーキを作り始めました。
コンサルティングの仕事をしていた頃にクライアントのために焼き始めて、その後、友達の子どもの誕生日などにも焼いてあげるようになりました。
焼いてあげると、やっぱりみんなすごく喜んでくれるんです。大人も子どもも喜んでくれる。
販売されているケーキには砂糖がすごくたくさん使われていたので、バナナとキャロットを合わせて、砂糖をかなり減らして、ドライフルーツで味を出していました。
ーそのケーキが「Let Tokyo Eat Cake」につながったのですね。
2020年、COVID-19でコンサルティングの仕事がほとんどなくなりました。
そのとき、自分のメンタルのことも考えて、何かポジティブなこと、人を手伝うことをやりたいと思いました。
周りにはパートタイムや契約社員で働いていて、突然仕事を失っている人もいました。子どもたちも学校に行けない。
自分に少し余裕があるのであれば、そういうところに役立てたいと思ったんです。
ー人を手伝うことが、自分自身の支えにもなったんですね。
人を手伝うことをやりたいという気持ちがありました。
それをやれば、自分のメンタルをサポートできる。誰かを手伝うことは、自分にとってもプラスになると思いました。
そこで、ケーキを作って、その売上を寄付するチャリティプロジェクトを始めました。寄付先はフードバンクです。最初は知り合いのために30個くらいケーキを作りました。
段々とSNSでシェアしてもらえるようになり、オーストラリア人のライターの友人が記事を書いてくれたことで、オーストラリアのサイトにも掲載され、そこから注文が来るようになりました。
ーどのくらい続けたのですか?
約2年間です。多いときは1日に10個くらい作り、バイクで西東京や川崎などにも届けました。
結果的に1,500個以上のケーキを作って、150万円以上を寄付しました。
ーその活動を通して、何が得られましたか?
シェフや食に関わる人たちとの素敵な出会いがありました。
そして、フードバンクへの寄付を続けながら、20代の頃にやっていた和食のケータリングのことを思い出しました。
食べ物には人に喜びを届けられる力があることを改めて強く感じました。
今思い返すと、それがCOCONOのスタートの小さな種になったようにも思います。
そのときに知り合った人たちの中には、今でもCOCONOを応援してくれている人もいます。

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次の記事では、ジャスティンがオーストラリアで出会った「ココナッツヨーグルト」について。
一度は諦めたココナッツヨーグルトが、なぜ2021年に再び動き始めたのか。
自ら試作を始め、商品化へと進んでいくまでの道のりを伺います。
インタビュー・執筆:大塚りぼん(Instagram)
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